MAio-108の工房を訪ねて その1
4月に入りました。
新年度、新入学、新学期…
何かと新しい事が始まるこの季節。
ゼロファーストデザインも新商品の開発をスタートしています。
「MAio-108」は自然素材(木・鉄・銅・陶・ガラス)の表情を生かした「もの作り集団」で、異素材の組み合わせによる素材感のあるもの作りを得意としています。いろいろなご縁があり、今回ゼロファーストデザインと共同でオリジナルデザインの商品を開発する事になりました。
それでまずは、デザインしていくにあたって、お互いのことを良く知っていこうと言う事で、桜が開花する直前の3月末、MAio-108の工房を訪ねてきました。
東京都立川市郊外にある「MAio-108」の工房。
多摩川に面した河川敷に建っているので、空が高くて風が抜けるのでとても心地良い場所でした。
今回は、主に金属に関する加工を行う工房を中心に見学させて頂きました。
工房内に入ると、鉄の匂いと機械油の匂いが入り交じり、加工用の道具や様々なサンプルパーツが雑然と並び、もの作りのための空間が目に飛び込んできました。
個人的にはこういう場所は好きな方なので、ワクワクしながらいろいろな加工方法についてレクチャーをして頂きました。
MAio-108は、直線的なパイプや均一な表情になりがちなメッキ加工というよりは、叩いて伸ばしたり表面にテクスチャーを付けたりするような「手のしごと」が得意なので、働いているスタッフの技術や経験が非常に重要です。
まずは、鉄を伸ばしたり叩いたりするために、コークスの中で赤くなるまで焼いて柔らかくします。火の中で真っ赤に燃える鉄は非常に美しかったです。
次にその柔らかくなった鉄をプレスする作業を見せてもらいました。このプレスする機械は、元々はスプーンやフォークなどを作るもので、手元のレバーを調節しながらプレスして行きます。もっと大型の機械でスイッチ一つでプレスするのを想像していたので、思ったよりアナログなので驚きました。
次は、鉄の角棒を焼いて、ねじる加工。この作業はゼロファーストデザインのスタッフも実際にやらせてもらいました。「鉄は熱いうちに打て」ということわざ通り、熱いうちは簡単にハンドルを回せますが、次第に温度が下がってくると固くなっていくのが良くわかりました。
今回、実際の製作現場を見学して、もの作りの基本は現場であり、ひとの手が作り出すというのを改めて実感しました。普段パソコンの前ばかりで作業してるとダメですね…つくづく実感させられる1日でした。
他にもいろいろな加工を見せて頂いたのですが、オリジナル商品のヒントになるものもあるので、今回はこの辺で。
今後は、MAio-108の持つ加工方法や経験と、自然素材の持つ力強さや質感にこだわったデザインの商品を作って行きたいと思っています。
デザインの進行状況などは、随時レポートしていきますので、ご期待下さい。
(Ken Nozawa)

