Feature Story
クリエイターたちが気になる人やコトをテーマに、インタビューやタイムリーな記事を写真とともに特集します。

2008年10月30日

秋のデザインイベント特集 10/30

東京では毎年この時期は、インテリアやプロダクトデザインに関するイベント・展示会が数多く行われます。
今年も大小さまざまなイベントが都内各所で開催されています。

まず向かったのは、神宮外苑で行われている“100% design Tokyo”。
“100% design Tokyo”は今年で4回目を迎える、コンテンポラリー・インテリアデザインの見本市で、元々は1995年にロンドンの小さなテント会場でスタートしました。今では、世界でもっとも影響力のあるトレードショーのひとつに成長し、日本でもその地位を確立しました。

昨年に続き、今年もデザイナーのマイケル・ヤングがクリエイティブディレクターを務め、「LOVE」をテーマに開催されました。会場には“LOVE ボタン”と名付けられたゴールドのボタンをアイコンとしたサインが掲げられ、イベント全体の一体感が図られています。

今日は、開場から夕方まではビジネスタイムで、一般の来場者の入場が制限されていたこともあり、業界関係の方が多く見られました。

こちらは、会場内でも一際大きなスペースを占めていた“REGZA BAR”。東芝の液晶テレビ“REGZA”の協賛ブースで、グラフィックデザインはアイスランドのアーティスト、カトリン・オリーナが担当しています。彼女の作品は、ファンタジーの世界をアイスランドの伝統やCGとコラボレートさせた個性溢れるモチーフです。

もう一つ注目すべきは、REGZAの壁立てかけタイプのモデル。まだ販売はされていない商品だそうですが、斬新な発想に来場者の注目を浴びていました。テレビの薄型化が進む、昨今。取り付けが必要となる壁掛けタイプよりも、手軽に設置できる大きなメリットがあります。担当者の方曰く、テレビを消した状態の時に、ミラーになるなど、今後も可能性を探って行きたいとの事です。

こちらは、“HOYA CRYSTAL”のブース。『秘密の花園』をテーマにした今回のブースは、クライン・ダイサム・アークテクツのデザイン。スペースを囲む黒い柵はHOYA CRYSTALの商品(シャンパングラスやキノコ)のフォルムをかたどったデザインになっています。

柵の間から覗き込み、植物の中に視線を向けると、そこには光り輝くクリスタルの商品がディスプレイされています。自然の中に忍ばせた宝物を探し当てるかのような感覚は、まさに『秘密の花園』のテーマにぴったりです。

こちらは、日本人3人によるデザインユニット“beatnik”のブース。和アンティークの家具の一部に有機的な要素を加える事で、新たな可能性を見いだす「beatific」なプロダクト。

真っ白なペイントが施された家具とメタリックな一輪挿し。その境界線は、あくまで有機的に処理されていて、柔らかな表情を浮かべます。

仙台を拠点に、インテリア・空間・家具デザインなど幅広い活動を行う、“OGATA”の尾形 欣一氏の新作スツール。段ボールをレザーで表現した、アーティスティックな仕上がりとなっています。
(※こちらの商品は、ゼロファーストデザイン代官山ショップにて取り扱いを予定しています。そちらの詳細については、また後日詳しくお伝えします。)

何とも愛らしいフォルムの椅子は、山本達雄と橋本潤によるデザイン・プラットフォーム“books”の作品。その姿の通り、“バンビ チェアズ”と名付けられた椅子です。座面の柄も然ることながら、細い脚の造形が非常に特徴を表しています。

写真ではなかなか伝わりづらいにですが、表面に起毛加工が施されていて、触るとうっすらと毛羽立った感触が伝わります。

会場内では、デザイナー本人がプレゼンテーションしている場面を見ますが、UK出身のマックス・ラムは、実際にその場で椅子を製作するプレゼンテーションを行っていました。“DIYチェア”と名付けられた椅子は、初心者でも簡単に椅子を作ることができる仕組みがデザインされています。また、今回の会場で製作された椅子には、日本で採れる木材を使用しているそうです。やはり、目の前で作るというインパクトは大きく、大きな注目を浴びていました。

100% designが行われたテントの外では、Designers Week 2008 “CONTAINER GROUND”が行われています。このイベントは、貨物用コンテナを用いた空間デザインのプレゼンテーションです。

数あるコンテナの中で一番気になったのが、この日蓮宗のコンテナです。“デザイン”という言葉のイメージから一番対極にありそうな伝統仏教。そこに現代のクリエーターがデザインのエッセンスを取り入れたかたちとなっています。幻想的な光りがこぼれる空間は、日蓮の「日」を表現しているそうです。

壁にはお経が一面に貼られていて、歴史の持つ洗練された様式美が感じられました。

残念ながら写真はないのですが、コンテナの外では、袈裟を来た僧侶がDMを配っているという、不思議な光景が繰り広げていました。

100%デザインを一通り見終わると、時間は夕方から夜へと移り変わる頃。イベント期間中の夜といえば、各会場ごとに行われるレセプションパーティ。

神宮外苑から場所を東京ミッドタウンへ移し、“DESIGNTIDE TOKYO 2008”のオープニングパーティへ。

今年で4回目を迎えるDESIGNTIDE TOKYOは、インテリア、プロダクト、建築、グラフィック、テキスタイル、ファッション、アートなど様々なジャンルから集まった作家たちの真摯なデザイン活動の発表の場として定着しています。

今回のメイン会場は、東京ミッドタウン・ホール。オープニングパーティにはたくさんの業界関係者が詰めかけ、会場は大盛況での初日となっていました。

パーティに行く目的は、人に会う為と華やかな雰囲気を味わう為がほとんどです。イベントをゆっくり見るのは、また明日にします。

(Ken Nozawa)

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